お墓じまいを行う前には、ほとんどの場合**閉眼法要(へいがんほうよう)**を行います。
「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれるこの法要は、墓石に宿った故人の魂を抜き、墓石をただの石に戻すための仏教行事です。
閉眼法要の意味
仏教では、お墓を建てる際に「開眼法要(魂入れ)」を行い、墓石に仏様の魂を迎え入れるとされています。
その墓石を撤去する際には、反対に魂を抜く「閉眼法要」を行い、墓石を聖なるものから元の石に戻します。こうすることで、安心して解体・撤去工事に進むことができます。
費用の目安
| 項目 | 金額 | |---|---| | お布施(閉眼法要) | 3万〜5万円 | | お車代(住職が出向く場合) | 5,000円〜1万円 | | 御膳料(会食を辞退された場合) | 5,000円〜1万円 |
合計で4万〜7万円が目安です。
当日の流れ
1. 日程調整
お寺(菩提寺)に閉眼法要の希望日を伝え、住職のスケジュールを確認します。通常の法要と同様に、住職の都合に合わせる形が一般的です。
2. 準備するもの
- お布施(白無地の封筒または不祝儀袋)
- お花
- お線香・ろうそく
- お供え物(果物や菓子など)
3. 法要当日
住職がお経を読み、焼香を行います。所要時間は30分〜1時間程度。参加者は施主(改葬の申請者)のみでも問題ありません。
4. その後
閉眼法要が終わった後、石材店による墓石の解体・撤去工事に移ります。法要と工事を同日に行うこともあります。
お布施の渡し方マナー
- 封筒: 白無地の封筒、または「お布施」と印刷された専用封筒
- 表書き: 「お布施」「御布施」
- 裏面: 金額と施主名を記入
- 渡すタイミング: 法要の開始前、もしくは終了後にお礼を述べながら
- 渡し方: 封筒をお盆や袱紗(ふくさ)の上に載せ、文字が住職側から読める向きで差し出す
閉眼法要をしないケース
以下の場合は閉眼法要を行わないこともあります。
- 公営霊園で無宗教のお墓の場合: 宗教的な儀式を一切行わずに撤去するケースがある
- 神道やキリスト教の場合: 仏教の「魂入れ」の概念がないため、宗教ごとの形式で対応(または省略)
- お寺との関係が既に切れている場合: 無宗教の閉眼供養(合掌・黙祷)で代替するケースもある
まとめ
閉眼法要は、先祖への感謝を表す大切な行事。お墓じまいの工程で最初に行うステップです。費用は3万〜5万円が相場で、お寺に事前相談すれば段取りを教えてもらえます。
不明点がある場合は、お墓じまいナビの無料相談でお気軽にご相談ください。